Bloodstone Intaglio & Gold Brooch/Pendant ブラッドストーン インタリオ & ゴールド ブローチ・ペンダント
¥1,144,000
ブラッドストーンに刻まれた立派な紋章。その周りを取り巻くフィリグリーのゴールドフレーム。バランス良く細部まで美しい、素晴らしい作品です。
インタリオを施したジュエリーは、1830年代頃まではフォブやリングが製作されていますが、それ以降、80年代まではカメオの流行が続いているせいか、それほど多く見ることはありません。資料を読むと、カメオを製作していたメゾンは同時にジェントルマンジュエリー用にインタリオも製作している、という記述を見かけますので、途絶えたということではないようです。
この作品は、おそらく1860年~70年代に製作されたものと思われます。先程書いたように、この時代のジュエリーにインタリオを施した物は少ないのですが、周りの金細工の様子を見ると、当時のカメオの流行のパターンが表れています。カメオの代わりにインタリオが置かれている感じですね。1830年代までのインタリオに比べると、とても大きく、このサイズのインタリオは極めて希少です。
フレームは金線をねじった(ように見えます)フィリグリーが、隙間なく取り巻いています。この古代様式の金細工は、1850年代から1880年代までの作品に多く用いられている装飾です。1820年代から30年代のカンティーユとも違う金線細工で、1840年代流行のレポゼと呼ばれる打ち出しの金細工の後に流行したものです。フィリグリーと呼ばれる金の細いロープは、それぞれ太さに微妙な違いを付け、にねじり模様の波のパターンも5本みな違います。フレーム全面に隙間なく並べられたこの装飾の美しさ! 素晴らしい。
刻まれた紋章は、ノルマン人を起源に持つ、イギリスのジャージー島の貴族、デュマレスク家(Dumaresq)の紋章と思われます。紋章下部のモットーの文字は、"dum spero vivo" (生きている限り希望がある)と刻まれています。
資料の紋章図はArthur Charls Fitzroy Dumaresq(1829~1876)のもので、かなりの共通点がみえます。この人物の近親者の紋章で間違いありません。想定した時代にも合致します。
アンティークジュエリーの喜びを感じさせる素晴らしい作品です。全体のコンディションも申し分ありません。
イギリス貴族の紋章が刻まれた、風格あるブローチをあなたのコレクションに!
動画⇓
https://www.instagram.com/p/DAh1I9aSVOm/
◯製作年代:1860~1870年代
◯製作国:イギリス
◯素材:ブラッドストーン、18Kゴールド、
◯サイズ:ブラッドストーン2.8cmX2.1cm、フレーム4.5cmX3.8cm
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