Art-Nouveau Gold Flower Ring by Charles-Eugene THIENOT アール・ヌーヴォー ゴールド フラワーリング
¥50
SOLD OUT
《Charles-Eugene THIENO》シャルル・ユージン ティノは、ベルエポックのフランスで活躍した宝飾家で、いくつかのアール・ヌーヴォーの作品が残されています。
ティノは、現在も続く〈La societe des artistes Francai〉 フランス芸術家協会に所属しており、ジュエリーだけでなく、文献によると銀器やブロンズ等の作品も製作していたようです。
残された作品や写真を見ると、細かなディテールをいくつも積み重ねてデザインを構築していく表現方法が、この作家のオリジナリティーとして作品に表れています。特に小さな花を連ねた細かな写実的なレリーフがとても綺麗で印象に残ります。
このリングに装飾された小さな花のレリーフ(浮彫彫刻)は、春の日差しを浴びたように明るく清々しい印象。
中心にはプラチナにセッティングされた小さなダイヤモンドが置かれています。そして、初めは気付かなかったのですが、花びら部分が他のゴールドとほんの少し色や輝きが違います。ルペーで覗いて分かったのですが、そこには、花びらの上に半透明な乳白色のエナメルがかけられているのです。当時のアール・ヌーヴォーの作品にエナメルの多用は流行でしたが、殆どゴールドと変わらない色のエナメルを、この小さな花に施しているのは、作家の美意識やこだわりなのでしょうね。今だったら絶対はっきりとした色を付けている筈だと思います。
三つの花の下にはマーキースカットされたサファイヤが置かれ、リングの最下部分にはダイヤモンド。リングのショルダーとアウトラインは、木の枝を思わせる細い線の装飾が施されています。総合力の高い逸品です。
指輪には、アーティストの世界感が凝縮されて描かれています。それを身に着けている時も、自分の指に置かれたアーティストの世界を見て楽しむことを出来るのが指輪の特権です。
このティノが製作した指輪も、デザインの素晴らしさと、ゴールドの装飾の美しさによって、インディビジュアルな豊かな表情を感じさせるリングに仕上げっています。
ですから、あなたの指に咲く美しい花を見て楽しむことができるわけですね。
サイン入りのアール・ヌーヴォーのジュエリーが貴重だということは、皆さんは十分ご存じでしょう。そして特に指輪は希少です。簡単に手に入るものではありません。
120年の時を人々に守られてきたこの魅力的なリングを、ぜひあなたのものにしてください。そしてこれからの未来へ受け継いでいってください。
*側面に刻まれた THIENOT のサイン
*写真文献:Art-Nouveau Designers at The Paris Salons 1895-1914 Ⅱ P237
*写真シルバートレイ:ティオ製作のシルバートレイ 花のレリーフがリングと酷似している
製作年代:1900年頃
製作国:フランス
素材:ゴールド、プラチナ、サファイヤ、ダイヤモンド
サイズ:#8(変更可)
直径:2.8cm
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