2021/02/08 21:09
今回ご紹介するのは、サファイヤとダイヤモンドのクラスターリングです。
このリングは、円形のサファイヤの周りを8個のダイヤモンドが囲んだフラワー・クラスターのデザイン。指に一輪の花が咲いているような女性的なデザインです。
サファイヤは透明度が高く、濃淡のバランスが美しい、ほんのわずか紫がかった青色で、これはスリランカ産(セイロン)の特徴を良く表しています。
ところで、サファイヤとダイヤモンドのクラスタータイプのリングと言えば、ウィリアム王子がキャサリン妃に贈った、亡き母ダイアナ妃が所有していたエンゲージリングを思い起こします。
大粒の楕円形のサファイヤの周りをダイヤモンドが囲んだ素晴らしいリングは、イギリス王室御用達の『Garrard』が製作したものでした。このリングのサファイヤも、スリランカ産のサファイヤです。
英国王室とサファイヤで思い起こされるのは、1840年にアルバート王子が将来の妻、ヴィクトリア女王に贈ったサファイヤのブローチのエピソードが有名です。ヴィクトリア女王は(この贈り物が)大変気に入って、結婚式の「サムシング・ブルー」として、これをドレスの正面につけるほどだったそうです。
このブローチは現在、エリザベス女王が身に着けていることもあるので見覚えのある方もいるかと思いますが、大粒のサファイヤの周りをダイヤモンドが囲んだオーバルな形をしたブローチです。
チャールズ皇太子がダイアナ妃との婚約の際に、『Garrard』を訪れ「このリングがパーフェクトだ」と思ったのは、このブローチを身近に見ていたからのようです。
このような英国王室のジュエリーの話を聞くと、ジュエリー選びも益々楽しくなります。
英国王室の人々に愛されているサファイヤとダイヤモンドのクラスターデザインに憧れてしまいます。
さて、今回のこのリングは、1920年頃にイギリスで製作されたもので、ダイヤモンドの周りはミル打ちされたプラチナフレーム、土台は18Kのイエローゴールドです。キュッと絞られたショルダー部分にこの時代の特徴が表れています。
このあたりの作りもとても綺麗。使われているダイヤモンドは、19世紀にカットされたオールドブリリアントカットで、表面に光の濃淡を感じさせる煌きです。
繊細なプラチナのフレームは、宝石の輝きを奪わない最小限の厚さで、まるで一粒の宝石が輝いているように見えます。
直径が1.1cmありますので十分な存在感を感じさせるリングですから、普段使いでも、オシャレして出かける時にも使いやすいと思います。
そして何といっても、婚約指輪をお探しの方にお勧めしたいリングです。
花嫁が幸せになるための「サムシング・ブルー」をこのリングにしてください。
商品ページはこちらより
○製作年代:1920年頃
○製作国:イギリス
○素材:サファイヤ、ダイヤモンド、プラチナ、18Kゴールド
○サイズ:リング表面直径1.1cm、指サイズ#17(変更可)
○定価:¥675,000-(税別)
○会員価格:¥640,000‐(税別)