Georgian Turquoise & Gold Ribbon Brooch ジョージアン ターコイス & ゴールド リボン ブローチ
¥50
SOLD OUT
1830年頃のイギリスのジュエリーは、可愛らしいモチーフをストレートに表現したものが多く、素朴さを感じさせるところが魅力。
ヴィクトリア時代の華やかな(ちょっとやりすぎな)ジュエリーや、フランス的な甘く優雅な装飾と比べると、控えめなところに魅力を感じる日本人の方は多くいらっしゃいます。
”イギリス的な素朴で控えめの表現” が何とも可愛い! ジョージアン好きの方に響くのはそんなところなのかもしれません。
19世紀初めのジョージアンジュエリーには、ベースの金にカラーゴールドの装飾を施した、見事な作品を見ることができます。
赤味を帯びた金の土台の上に、カラーゴールドの草花を立体的に装飾しているのが特徴ですが、この様な装飾は、この時代のものが最も素晴らしいと言えるでしょう。後のフランスで、カラーゴールドを使ったルイ16世スタイルの装飾を施した物が製作されていますが、極わずかです。
今回ご紹介のこのゴールドのリボンは、画像でもわかるように、とても立体的に作られていて、柔らかなリボン結びが見事に表現されています。そして表面に散らされたターコイスをよく見ると、花の中心にターコイスが置かれ、そこから茎が伸び、葉が描かれています。これは、この時代にもっともポピュラーと言える愛情表現の一つで、Forget-me-not ”勿忘草”を表しています。リボンにも愛を結びつける想いが込められ、素朴な愛情表現をこんなかたちで伝えるのが、この時代の若い貴族たちの流行だったのです。
実物は画像よりも明るく、もう少し華やかな印象を受ける筈です。
動画
◯製作年代:1820年~1830年頃
◯製作国:イギリス
◯素材:ゴールド、ターコイス
◯サイズ:4.2cm×3.5cm