このようなメダルペンダントやブローチは、フランスのアール・ヌーヴォーの作家により製作されたもので、1900年頃から第一次大戦の始まる前の頃の物です。
このペンダントは元々はブローチだったものですが、ペンダントに仕立て直されています。
（裏側の左右の四角い板は、ピンを外した痕）
たしかに直径が２cmですから、ペンダントの方が使い易いですね。

さて、このペンダントに描かれている女性は、ローマ神話に登場する、
《　狩猟、貞節と月の女神　Diana　ダイアナ（ディアーナ）》
ダイアナにはいつも三日月と弓矢がセットで描かれています。
このペンダントをよく見ると月はダイアナのおでこの上の部分、弓矢は左端にあるのがわかります。

厚さが2mm以下の薄浮彫で細部までしっかりと立体的に描かれたダイアナは、隅々まで美しい。凛とした顔立ちや流れる髪やドレープ。こんなに小さいところに良くこんなに奇麗に装飾できるものです。右側の中央やや下のあたりに作家のサインRLが付けられていますが、この時代のジュエリー美術職人のレベルの高さが窺えます。

初めてのアンティークジュエリーを手に入れたい方、日常に頻繁に気を使わなくても安心して付ける物が欲しい方などにお勧めです。

製作年代：1900年頃から1915年頃
製作国：フランス
素材：１８K ゴールド
サイズ：直径2.0cm
＊チェーンは１４Kゴールド（現代物）４２ｃｍ

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