「Lovers Knot & Double Hearts」
昔のジュエリーには恋人たちの愛情を、これでもか！とばかりに表現したジュエリーが沢山あります。
今日のこの作品は、二つの寄り添うハートと、ラヴァーズノットと呼ばれる結び紐をデザインした、甘いジュエリーなのです。
ハートの中心にはオーバルな天然真珠が置かれ、その周りをダイヤモンドが取り巻いています。パールはハーフパールにされていてセッティングはゴールド。この二つのハーフパール。これはやっぱり一つのパールを切断して二つに分け、それぞれをハートの中に置いたのでしょうね。このパールは同じ一つのパールということです。
もうずいぶん昔ですが（僕が高校生の頃？）、ハートを半分に分け、それを恋人たちがペンダントにして着ける、みたいなのが流行った時がありましたが（ぼくは持っていませんでしたが憧れてました笑）、パールを半分にして二つのハートの中に置くっていうのは、ぐっときますね！説得力があります。
そして、このダブルハートの上に置かれているのが、ラバーズノット。”恋人結び”という、強い愛の象徴的なデザイン。ですからこれは、二つのハートを強い愛で結び付けたジュエリーというわけですね。
強く輝くダイヤモンドが煌いてとても豪華ですが、寄り添うハートがどこか素朴でイギリスぽいというか、ほのぼのとした優しさを感じさせます。ラヴァーズノットのデザインもそう。
19世紀を通してこのデザインは受け継がれ、様々なバリエーションが作られていますから、愛する恋人たちがいる限り（勿論夫婦でも）人気を保ち続けることでしょうね。
・パールの状態はとても良好。とても美しい。
　・ダイヤモンドは白く輝きが強い。カットはオールドマインカット
（クッションカット）で綺麗にセッティングされた状態が保たれています。
・オリジナルケースが付いています。
　・ブローチで使うときは上部のバチカンを取り外すことが出来ます。

この作品はある種、19世紀貴族のメンタリティーの一部を良く表すジュエリーです。目に見えるセンチメンタルでロマンティックなアプローチが、愛する二人に必要だったのです。世間的にも。いやいや属する社交界でも、ですね。
Lovers Knot & Double Heart　のデザインは、アンティークジュエリーを収集する上で押さえておきたいものの一つです。コンディションは抜群にいい。

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製作年代：19世紀中期
製作国：イギリス
素材：パール、ダイヤモンド、ゴールド、
　　　シルバー
サイズ：縦3.5ｃｍ（バチカン含む）
　　　　横2.4ｃｍ